包装管理士とは、製品を出荷する際より低コストで包装を施す技術を有している人のことです。国家資格ではなく社団法人日本包装技術協会が認定する資格となっていますが、包装物流スペシャリストとしての注目度は高いです。
包装管理士は製造メーカーが負担する包装・輸送コストを下げるだけでなく、環境に配慮した包装知識を持つ包装物流のスペシャリストとして認知度が上がってきています。年間約300名が新たに包装管理士の資格を取得しています。
包装管理士はこうやって取得する!
包括管理士の資格試験については、社団法人日本包装技術協会が運営しています。
受験資格
公益社団法人日本包装技術協会の会員であることが前提としてあります。この会員には日本包装技術協会のHPより申し込むことができます。そして包装管理士を取得するには、年齢が22歳以上で包装関連業務を4年以上経験している人が対象となります。
試験内容
日程をずらして、統括科目、材料科目、専門科目を受講し試験に臨みます。・統括科目工場内で包装を行う際に、どのような手順でどのように人を配置すれば良いかなどを企画する技術を講義形式で学びます。包装の役割や法律など基本的な知識、包装業務を効率的に行うためのシステム化の方法を学びます。
・材料科目包装を行う材料や容器に関する知識を講義形式で学びます。具体的には紙器・紙容器、段ボール、プラスチックフイルム、プラスチック容器、ガラス容器、金属容器、封かん結束材・接着剤など、幅広い製品と包装への対応力を身に付けます。
・専門科目生活者包装コースと輸送用包装コースに分かれ、それぞれで講義を受けます。それぞれのコースでも分野が分かれており、生活者包装コースは食品包装、医薬品包装、生活商品包装、パッケージデザインの三つ分野に、輸送包装コースは木箱包装設計、段ボール包装設計の二つの分野に分かれて演習を行います。
以上の三種類の講義を受けたのち、筆記試験・面接試験を通過すれば、資格を獲得できます。筆記試験では、「統括」「材料」「専門」の三つから講義の内容に関する問題が出題されます。面接試験では、複数の試験官と約5分の個人面談を行います。
勉強方法
工業包装技能士と同じく、試験合格に向けてまずは日々の業務知識を習得し具体的な技術を知ることから理解を深めましょう。受験申し込み後の講義では、教科書が配布されます。何冊もの参考書を読むよりも、自分にとってわかりやすい教科書や参考書を繰り返し勉強することがコツです。
技術の指標として
梱包の技術は、物流業界では重要な役割を担っています。 検品やピッキング、梱包の業務の中で物流に興味がわけば、工業包装技術士の取得を目指すと良いでしょう。この資格は技術者としての習熟度の指標となります。さらに、包装管理士の資格も保有しているとなると包装のスペシャリストとして活躍できます。※
詳しいご質問等がありましたら上記の株式会社フォークドロードへのホームページよりお気軽にお問い合わせください。