工場で生産されたものを届けるうえで大切となるのが包装の技術です。実は「梱包」の仕事に生かせる資格があるのです。海でも陸でも空でも、安全に製品を運ぶことができるように包装を考えるプロとはどんなお仕事なのでしょうか?そんなプロである「工業包装技能士」についてご紹介します。
工業包装技能士とは?
工業包装とは、工業製品を工場から出荷し納品するまでに製品を保護するための包装です。工業包装技師は、製品の保護を目的として、コンテナなどに格納されたときの安定感や衝撃への強さを考慮した包装を行います。また技術を磨くことによって、輸送の際の持ち運び易さや積み易さを兼ね備えた包装を行うことができます。
工業包装技能士はこうやって取得する!
工業包装技師は、国家資格で、1級と2級が存在します。
受験資格
2級に関しては、実務経験が2年以上必要です。また、2級よりも難易度の高い1級は7年以上の実務経験か、もしくは2級取得後2年以上の実務経験があれば受験することができます。大学などの専修学校の卒業資格や卒業学科の学歴により、必要な実務経験年数が変化したり不要になる場合があります。
試験内容
1級と2級ともに学科試験と実技試験が行われます。学科の内容に関しては、包装に関する全般的な基礎知識として、・包装の材料に関する知識・製品に負荷が加わったときに起こる変形と包装の関係を学ぶ材料力学・製品を包装するための箱を段ボールでつくる技術、製函・製品と包装材料を考慮した梱包作業の方法・パッキングリストなどの輸出業務を行ううえで必要な書類に関する知識・包装が完全か試す試験の方法・製品に合わせて包装を設計する製図の方法・包装に関する安全面や衛生面の知識から出題されます。
この中から実技試験に関しては、製函と梱包作業を行うことになります。1級、2級ともに、実技試験で出題される作業方法や技術は、あらかじめ確認することができます。中央職業能力開発協会や各都道府県の職業能力開発協会のHPに掲載されています。事前に予習し練習することで試験への対策をすることができます。
勉強方法
実務経験が必要な資格なだけに、日々の業務から学べることが多いでしょう。実際に業務から学ぶことで、教科書の文字よりも理解を深められます。試験では企業内で自分が担当している技術以外の範囲も出題されます。それらにも興味を向け学習することが大切です。
次回のブログ更新では「包装管理士」とは?
資格取得から勉強方法までフォークドロードがわかりやすく説明させて頂きます。
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